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合同会社 貯水槽管理センターは、貯水槽の清掃及びその周辺設備のメンテナンスを専門とする会社です。

TEL. 023-646-8707

〒990-0845 山形県山形市飯塚町442-20

給水方式TYPE

給水方式について

給水方式には大きく分けて下の3タイプがあります。

高置水槽方式
受水槽方式(加圧給水ユニット方式)
直結増圧方式

それぞれ方式の違いによるメリット・デメリットがありますのでそれをまとめていきたいとおもいます。


高置水槽方式

高置水槽方式とはまず受水槽に貯水し、揚水ポンプで高置水槽に貯水し、あとは落差で各蛇口へ配水する方式です。
最近はあまり使われなくなりました。

メリット
・仕組みが単純でメンテナンスが容易である
・近隣一帯が断水になっても高置水槽に確保されている為、非常時に強い
デメリット
・上の階と下の階で高さが違うので落差による水圧に差が出やすい
・水槽の数が多いので汚染の可能性が高くなる
     

一般的にはこんな感じでしょうか。
他にも水槽の設置場所の確保や導入時のコスト(水槽が最低2基の為)などがありますが、やはり水圧の問題と汚染の
可能性が使われなくなっている要因となっています。

受水槽方式(加圧給水ユニット方式)

現在一番多い給水方式ではないかと思います。
給水ユニットが配管内の圧力を感知し、水を使用したときの管内圧力低下でポンプON、使わなくなればポンプOFFと
作動し、直接配管へ圧力をかける方式です。

メリット
・水槽の数が減ることにより、本体、設置場所、メンテナンス(清掃等)のコストが下がる
・非常時(一帯断水時)にも受水槽が備蓄水槽として機能する

デメリット
・ポンプの作動時、非作動時で圧力差が生じる(※)

     

高置水槽のデメリットを考慮しスリム化した、といった感じでしょうか。
以前の加圧方式といえば大型の圧力容器にポンプとコンプレッサーで圧力を調整していましたが、現在は非常に技術が
発達し、小型・高性能なユニットとなっています。
(※)についても現在はインバーターの機能向上、低価格化により、配管へ均等に圧力をかけられ、水圧差を意識できな
い程度になっています。


    

直結増圧方式(ブースターポンプ方式)

現在、特に都市部で一番新規導入されている方式です。
受水槽を使用せず、配管へブースターポンプを直結し、水道本管の圧力を増加させ上の階まで配水します。

メリット
・貯水槽がいらないことにより、省スペース、かつ汚染の可能性もなくなる
・水道本管の圧力も加算されるため省エネルギー
・蛇口へ直接配水されるため水質が変わらない

デメリット
・水道の契約口径を大きくする必要がある
・非常時(一帯断水時)には貯留水がないため、別途非常用水を確保する必要がある。

     

ポンプの技術があがった為に可能となった方式です。
安心でおいしい水を供給しようという視点で実現しました。

貯水槽の清掃・点検が必要無くなり低コスト、という1面のみがよく取り上げられますが、逆止弁不良による本管の汚染
の可能性等があるためポンプの点検は不可欠だと思います。
一部の都市部の条例で点検の義務化が進んでいますが、まだ法整備は整っているとは言えません。

また契約口径の大型化についても郊外部では本管との兼ね合いもあるため難しいようです。